
いまの候補者は、応募する前に必ず会社を調べます。検索し、SNSを見て、社員の言葉を探す。面接で初めて会う頃には、印象の大半はすでに決まっています。売り手市場も続いており、有効求人倍率は1倍を上回る水準です(2026年4月で1.18倍、厚生労働省「一般職業紹介状況」令和8年4月分)。企業が選ぶ以上に、候補者が企業を選ぶ時代になっています。
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候補者は、応募ボタンの前で会社を調べている
つまり、勝負は面接ではなく、その前の「調べる時間」に移っています。実際、口コミサイトで企業の評判を確認する人は新卒で約65%、中途でも約52%にのぼり、関心の高い企業ほど採用サイトを5分以上・複数回読み込む傾向もあります(採用サイト利用実態調査|2024年)。ところが多くの採用活動は、いまだに「会ってから伝える」前提で組まれていて、肝心の情報が応募前に届いていません。
求人票は「条件」、採用広報は「在り方」
求人票が伝えるのは、給与・勤務地・業務内容といった条件です。必要ですが、それだけでは他社と並んだときに「選ぶ理由」にはなりにくい。条件は、比較されると弱いからです。
一方、採用広報が伝えるのは会社の「在り方」です。なぜこの事業をやっているのか、どんな人が、どんな顔で働いているのか。条件で比較される土俵から、共感で選ばれる土俵へ。その移動を担うのが採用広報です。求人票と採用広報は、どちらが上ではなく、役割が違います。
応募前の候補者が、実際に見ている4つの場所
- 検索結果(社名、評判、関連記事)
- 採用サイトやWantedly、note などの自社発信
- 社員個人のSNSや、社外メディアの露出
- 知人・エージェントからの評判
ここに「働く実感」が一つも置かれていないと、候補者は判断材料がないまま、条件だけで比較します。逆に、応募前の段階で在り方が伝わっていれば、合う人は安心して応募し、合わない人は自然と離れます。
「比較」されるか、「納得」で選ばれるか
条件で比較される会社は、より良い条件が出れば乗り換えられます。一方、在り方に納得して選ばれた会社は、簡単には揺らぎません。
これは入社後の定着にも直結します。実際、新卒で入社しても3年以内に約3割が離職します(大卒33.8%|厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」2025年10月公表の最新値)。しかもこの傾向は規模が小さい会社ほど強く、従業員5〜29人規模の大卒では52.0%と、半数にのぼります。応募前にお互いを十分に理解できていれば、入社後の「思っていたのと違う」が減る。採用広報は、母集団の質を上げるだけでなく、ミスマッチによる早期離職を防ぐ投資でもあります。
条件で比較される会社は、より良い条件に乗り換えられる。
在り方で選ばれた会社は、簡単には揺らがない。
応募前に効く打ち手を、どう設計するか
やみくもに記事を増やしても、応募前の不安は消えません。まずは「候補者がどこでつまずいているか」を見極め、そこに必要な情報を置きます。
- 認知が足りない:会社や事業の背景、代表の想い
- 興味はあるが理解が浅い:仕事内容、1日の流れ、チームの様子
- 応募で迷っている:社員インタビュー、カルチャー、働き方のリアル
ただ、中にいると自社の弱点は見えにくいものです。siroの採用魅力診断は、フレームに沿って自社を評価し直すことで、応募前のどの接点に不足があるかを、御社自身が客観的に捉え直す時間です。
まとめ
採用は、出会う前から始まっています。求人票で条件を示すだけでなく、応募前に「在り方」を届けられているか。ここが、これからの採用の分かれ目です。
ACTION POINTS
今日からできる、3つのこと
- 自社を検索し、候補者の目線で「応募前に見える情報」を一度棚卸しする
- 求人票(条件)に載っていない「働く実感」が、どこかに置かれているか確認する
- 認知/興味/応募の3段階で、いちばん不足している接点を1つ特定する
応募前に効く1本を、一緒に設計しませんか?
「どの接点が弱いか」は、中にいると見えにくいもの。siroの無料の採用魅力診断で現状を客観的に整理し、いちばん効く採用広報の1本を設計・制作まで伴走します。媒体の立ち上げからのご相談も歓迎です。
出典・参考
- 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年4月分)」
- 厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」
- ベイジ「新卒採用における採用サイト利用実態調査(2024年度版)」
- ベイジ「中途採用における採用サイト利用実態調査(2024年度版)」
※本記事は、siroの採用広報・採用ブランディング支援の知見と、公的統計・各種調査をもとにした一般的な整理です(統計は記載時点の値)。御社に合った進め方は状況によって変わるため、具体的なご相談は無料の採用魅力診断・お問い合わせから承ります。
siro編集部
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