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【CASE STUDY】 採用だけでなく会社が変わった — 株式会社TSMとsiroの挑戦した理念共感型採用

愛知県に本社を置き、顧客第一の理念に基づいて太陽光発電のコンサルティングから販売、施工までをトータルでサポートしている、株式会社TSM。

環境意識の高まりをいち早く掴み、着実に実績を積み重ねて成長を続けてきた同社ですが、採用面では課題も抱えていました。応募数の不足と、採用した人材のミスマッチです。

siroが提供した「超・伴走型」の採用コンサルティングによって、どのような変化が起こったのでしょうか。

同社代表の石原氏、そして専務取締役の中崎氏にお話しを伺いました。

株式会社TSM 代表取締役 石原靖之氏(左) 同 専務取締役 中崎真由氏(右)

応募が来ない… 効果の出ない求人掲載に悩む日々

ーまずは、御社が悩まれていた採用課題について教えてください。

石原氏:率直に「応募が少ない」というのが一番大きかったですね。事業は順調に伸びる中、それを支えるだけの人材が足りないという状態が続いていました。

中崎氏:加えて、なんとか採用できたとしても当社の理念を理解できていないまま入社に至ってしまうケースもあり、定着にも苦労していました。

それでも石原の言うように事業を支えるための人材は必要なので、大手採用サービスへの求人掲載は続けていたのですが、コストがかかるばかりで効果が出ない… という状態が長く続いていたんです。

ーそのような中、siroにご相談をいただいたんですね。

石原氏:はい。何かを変えないと採用がうまくいかない状態が続き、事業にも影響が出てしまうと思い、ご相談させていただきました。

株式会社siro 代表取締役 渡辺直貴

渡辺:ご相談をいただき、いろいろとお話しを伺ってみると、TSMさんは「理念型企業」であることが分かりました。事業内容が強いことはもちろんですが、その強さを支えているのは石原社長の思い、理念なんです。

テキスト, 手紙

自動的に生成された説明

株式会社TSMのホームページより引用 

渡辺:一般の大手採用サービスでは、その仕組み上、給与や年間休日数といった待遇面ばかりが強調されて求職者に伝わり、相対的に経営者の思いや会社の理念は伝わりにくくなってしまいます。

TSMさんの場合、待遇面で他社にひけをとることはないので大手採用サービスでも「応募ゼロ」にはならず、ある程度の応募は集まっていました。

しかし、理念に共感していない方が応募されることが多いため、採用できなかったり、採用できたとしても社内で活躍しにくかったりしていたのです。掲出にかかる数百万円の投資に見合った成果とはいえません。

そこで、まずはTSMさんの強みを整理して「何を伝えるべきか」そして「どこで伝えるべきか」を一緒に考えましょう、とご提案しました。

siroと取り組んだ「強み発見」で変わった情報発信

中崎氏:渡辺さんのおっしゃるように、当社は石原の強い思いが根底にある会社で、そこに共感できる社員が活躍しやすいことは分かっていました。

が、全国的な採用難の中、少ない応募の中からスキルを重視した採用をせざるをえず、そこまで考えられなかったというのが実情です。

ーきっと、多くの企業がそうなのでしょうね。

渡辺:はい。採用は企業を根底から支える重要な事業なので、必要なだけの人材を集めることは確かに大事です。採用する人物に求めるスキルの基準も引き下げるべきではないでしょう。

であれば、大切なのは「求職者に向けた事前の情報提供」です。待遇面だけでなく、石原社長の思いや会社の理念をきちんと伝えて、それを理解した上で応募してくれる方を増やす戦略をご提案しました。

石原氏:この視点が、とても新鮮だったんです。大手採用サービスの営業担当は、待遇面を中心に他社と比較した当社の強みを強調していく提案がメインでしたから。

求職者のみなさんに理念を知っていただくための渡辺さんの具体的な提案は、Wantedlyの活用でしたね。

株式会社TSMのWantedlyページよりインタビュー記事の抜粋

渡辺:Wantedlyは待遇面よりも思いや理念を伝えることに特化した採用サービスなので、理念型企業であるTSMさんにはぴったりだと思いました。

また、弊社はWantedlyの正規パートナーとして知見を持っていることから、必ず採用にプラスのインパクトを提供できるという自信もありましたね。

まず取り組んだのは企業のメインページに表示する情報の精査と表現方法の検討です。

まず目に飛び込んでくる大きな文字に、TSMさんの持っているコアな理念を、続く「価値観」の項目にはそれを細分化してより具体化した内容を置いています。

こうすることで、求職者が「TSMという会社は、こんな価値観を大切にしているのか」と理解してから応募へと進むことができ、結果として理念をしっかり理解した方を採用できるようになるのです。

石原氏:いつも社員には大切にするべき考え方や価値観について話していて、社内では言語化できているつもりだったのですが、それを求職者の方向けに改めて言葉にしていただけたことで私たちにも気づきがありました。

中崎氏:Wantedlyページには取材をもとにしたストーリー(※求職者向け記事)も制作・掲載していただいているのですが、その取材に答えた社員はもちろん、読んだ社員にとっても改めて自分たちの会社の価値観を理解する、いいきっかけとなったようです。

石原氏:採用のためにはじめたことが、社内メンバーのモチベーションアップにも繋がるなんて、思ってもいなかった嬉しい効果でしたね。

採用だけに留まらない 成長にコミットする「超・伴走型」のサポート

ーsiroではWantedlyだけでなく様々なサポートをご提供させていただいていますが、どう感じていらっしゃいますか?

中崎氏:そうですね。採用すべき人物像の明確化やカジュアル面談の構造化など、採用の基礎となるような上流工程から、それこそ記事執筆やSNS広告のプランニング、採用サイトのリニューアルといった具体的な運用まで、まるっと甘えさせていただいています(笑)。

石原氏:いま中崎が話した上流工程にあたる部分は、本来、自社内で考えるべきことなのかもしれません。が、siroさんは、もはや私たちにとって「社内」と同じなんですよね。なので、そこに違和感はありませんし、本当に助かっています。

渡辺さんは採用コンサルタントというだけでなく、経営者としての顔もありますから、経営についても相談に乗っていただいています。

渡辺さんも先ほどおっしゃっていたように、採用は経営に直結する事業です。「採用だけ」を専門にサポートしてくださる会社は多くあると思いますが、siroさんのように経営まで理解して、まるで社内のメンバーのように一緒に悩み、考えてくれる会社を他に知りません。

渡辺:照れますね(笑)。私は、本来「採用」と「経営」を切り離して考えてはいけないはずだと思っているんです。

なので、いまTSMさんと伴走しながらサポートできていることはとても嬉しいですね。

入り口は「採用がうまくいかない」であっても、その理由を探っていくと、実は出口としてまったく別のところに行き当たることはよくあります。

TSMさんの場合には、それが「理念をきちんと外向けにも発信していくこと」だったわけです。

これは、採用市場の中で待遇や立地、会社規模を競っていては叶えられないことですし、こうして近い距離で伴走させていただくことができなければ、サポートすることもできない領域です。

siroのことを信頼してくださったTSMさんの懐の広さがありがたいと思っています。

— 最後に、今後のsiroに期待することをお聞かせください。

中崎氏:石原の言うように、siroさんには採用のみならず経営のアドバイスもしていただいていますし、今では若手社員の研修まで担当していただいています。

今後も当社に入り込んでいっていただいて、より広く・深くサポートを続けていただけたら嬉しいですね。

そして、当社以外とも多くのお仕事を積み重ねて、その中で得た新しい知見を当社の支援にも活かしてくださることを期待しています。

石原氏:続けていただきたいのは、まさに今ご提供いただいている「超・伴走型」と言えるサポート体制です。

伴走する中で当社に対する深い理解を持っていただき、採用や経営について実践的な知見があり、そして考えたことを実現する実行力もある。本当にありがたいと思っています。

実際、siroさんにいろいろとご協力いただくようになってから、採用はもちろん社内も変わってきました。候補者の方々も、社員も、当社の理念や価値観に対する理解が深まっているのを感じます。

これからも、多方面にわたって当社を支えていただければ幸いです。

ー石原さま、中崎さま、今日はありがとうございました!

(左から)石原氏、中崎氏、岡(siro広報)、渡辺

【取材・執筆】塚岡雄太(siroコンテンツチーム) 【撮影】伊邉夢

Yuta Tsukaoka

コンテンツプロデューサー。スタートアップからナショナルクライアントまで幅広い企業に対し、コンテンツマーケティングによる課題解決の支援を提供している。 趣味は熱帯魚・園芸・車中泊旅行。